vol.3からだいぶ間があいてしまいましたね・・・。
今まで、トランスについて語ってきた訳ですが、メロディーラインよりも曲の展開・ストーリー展開を感じとることが重要なんです。そして前回書いてませんでしたが、
TRANCEの醍醐味はブレイク前後なんですね。これらを感じ取れなければタダの繰り返しばっかのツマらない曲になってしまうという結論に達しました(個人的にw)。
んなわけで、何回も何回も聴いたのに、それを感じられない人は残念なことに、トランスが体に合わない人なんだと思います。
やはり、ダンスミュージックは“ノリ”が命なので、自分の“ノリ”の波長とシンクロしないと面白くないですよね~。さて、前回のフォロー(?)もしたことだし、今回のテーマにいきましょう。第4弾のテーマは…
TRANCEとクラシックです。
僕は言われて初めて、気付いたのですが、
トランスはクラシックに似ているという見方もある様です。
でも、似てるとは誰も思いませんよね?取りあえず、それぞれの特徴を挙げてみましょう。
・クラシック生の演奏、高級な(紳士の)イメージ
・TRANCE機械の演奏、ラフなイメージ
大抵、こういうイメージがあると思うんです。こんなにもトランスとクラシックは対照的ですから似てないと思うのが当然です。
でも、この相反したジャンルの注目する点は音色や楽器、ましてや楽しみ方ではありません。
音量の変化や曲の構成について注目してみるんです。
クラシック(特に交響曲)を聞いていると、以下の構成に気付くと思います。
管弦楽系の音色でゆっくりと盛り上がり(勿論、いきなり熱い演奏で始まる曲も少なくないです)、そこからティンパニーも使いすべての楽器を使った熱い(厚い)演奏が繰り広げられる。
そして、一部の楽器のみの演奏でゆったりとした静かな落ち着きのある雰囲気を出す。
最後はそのまま静かな雰囲気を続ける、もしくは熱い演奏に戻る…
こういう構成だと思います。
実はトランスもこういう構成をしているんですね。
一部の楽器のみの静かな演奏はブレイク、それ以外はシンセ系の音色による熱い演奏として置き換えてみると、見事にクラシックとトランスは構成が似ているコトに気付くんです。
TRANCEの例としてあげれば
ココのページの
「雪時雨」という曲を聴いてみて下さい。
静かなピアノで始まり、スネアロールで一気に盛り上げ、厚いシンセの音色をガンガン鳴らし・・・一気にブレイク。そして再び厚いシンセへ戻りエンディング。
この構成で
TRANCEが奏でられていることを確認してみて下さい。ほら、さっき言った交響曲の特徴と似ているでしょ?
(半強制的wもちろん、逆にクラシックの聴きどころだって、以前
TRANCEの聴きどころについて語った時の2つのポイント(熱いシンセとブレイク)と大きく異なってはいないハズですよ。
そして、クラシックも実は
ループで出来ているんです。勿論、TRANCEのように全く同じメロディをループさせている訳ではないですが、似たようなリズム・音の並びを繰り返した構成をしているんです。
ジャ・ジャ・ジャ・ジャ~~~ンで有名な「運命」もこのフレーズを結構繰り返していたりするんですよ。
今回はかなり主観的な文となってしまいましたが、トランスの変化が
歌モノのメロディ変化とは違うと分かっていただければ結構です。
そういった観点からすると、意外なトコロに接点があったのですね。
間違い等ありましたら、コメントに残して頂けると助かります。
2006.9.3初稿
次のネタは何にしようかな・・・

